定格出力3.7KWを超える三相誘導電動機は、始動装置を使用し始動電流を抑えることと定められています。ここではよく利用される始動方式として、スターデルタ(Y−Δ)始動法を説明します。

スターデルタ(Y−Δ)始動法とは?

三相誘導電動機(モーター)の始動電流を抑えるために、電動機の各相の固定子巻線両端から、口出し線6本を引き出しておき、始動時にはモーターの巻線をスター(Y)結線して、各相の巻線に電源電圧の1/√3に等しい電圧をかけることにより、始動電流を小さくします。
モーターが回転し加速すれば、デルタ(Δ)結線に切り替えて通常運転に入ります。

モーターを始動してから、規定の回転速度になるまでの時間を始動時間といい、この時間に合わせて、スター(Y)用の電磁接触機を開き、デルタ(Δ)用の電磁接触機に切替ます。この時限設定には、タイマーを制御回路に使います。

スターデルタ(Y−Δ)始動のシーケンス

@押しボタンスイッチBS-1を押すと、始動用リレー88Rが動作します。
ABS-1と並列に接続されている、88Rのa接点により、自己保持されます。
B限時回路中にある、88Rのa接点により、タイマーTLRが付勢されます。
CTLRは限時動作接点を使用しているため、スター用の電磁接触器52Y-MCが動作しモーターがスター結線で動き出します。
Dタイマ設定時間後、TLRの接点が動き、52Y-MCが開となり、52Δ-MCが閉となります。モーターはデルタ結線での動作となります。
Eこの運転は押しボタンスイッチBS-2を押すまで、継続されます。
尚、二つある電磁接触器の一方の動作回路中に、他方の電磁接触器のb接点を入れることにより、同時に回路が働かないようにインターロックしています。

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